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旅は俗悪がいい

ワタクシにとって旅のお供に文庫本は欠かせません。
読もうと思って買って読んでいない本が順番を作って待っている「積ん読」の消化にもなるし、特に中国では飛行機の出発遅れが常態化しているので、時間潰しにちょうど良いです。
スマホも良いですが、ずっと見てると目が疲れるので…
積ん読」があるにもかかわらず、その順番を何度もすっ飛ばして繰り返し連れていっている本があります。
建築家、宮脇檀(みやわきまゆみ)さんの旅エッセイ、「旅は俗悪がいい」
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名前は檀さんですが、男性建築家です。
特に住宅建築に熱心で、有名な椅子コレクターでもあった宮脇さんは仕事で国内外各地を飛び回っていましたが、旅好きでもありました。
職業柄、旅先のホテルで部屋の間取りをついつい採寸してしまうという変わった人ではありますが、旅の魅力や楽しみ方を楽しく語っています。
1984年に書かれた物ですが、未だに色褪せません。
本の中で「なるほど!」と頷かされたのが、「アーバン・テクスチュア」という言葉で、「都市の材質」というような意味があるそうですが、都市を真上から見た時の材質感が、その都市の持っている様々な性質を一発で教えてくれるそうです。
スカイツリー京都タワー台北101に登って街を眺めることはあながち間違いではなく、都市の材質感を肌で感じるにはとても良いことだと思わされます。
新たな街に着いたら、先ずは一番高い建物へ行き、その都市の材質感を感じるのも楽しいですよ♪
ちなみに宮脇檀さんは1998年にお亡くなりになっています。
ワタクシも一応椅子コレクターの端くれであります。亡くなって何年か経ってから亡くなった事を知ったのですが、とても悲しくなったのを覚えています。